大江戸えねるぎー事情
そのほとんどを人力でまかなっていた江戸時代と、電力に頼り切った現代とを
"えねるぎー(熱量)"を元に比較してみたものです。
正直、何々をするのに人力の江戸時代なら何キロカロリー。
現代では石油に換算して何リットルて、何キロカロリー。・・と、どうしても数字が羅列されることになるので、
ちょっと頭がくらくらしたりします^^;
でも、当然ながらすべてが数字の羅列ばかりではないですし、江戸時代の生活や現代との違いが分かり、
日本の技術の素晴らしさや、江戸時代の生活の大変さがよく分かります。
そう言えば以前、「洗濯板を発明した昔の人ってすごい」などと書きましたが、江戸時代には洗濯板なかったそうです。
意外と新しいものだったんですねぇ。
あと、江戸時代と現代の比較で驚いたのが、稲作と移動についてのえねるぎーの違い。
現代の稲作は色々な機械等を使うため、収穫した米の熱量より使用する熱量の方が多いのだそうです。
金額にするとどうなるのかはよく分かりませんが、熱量に限って言えば完全な赤字ですよ。
そして、移動。
江戸から京都(何故京都なのかについては、本文を参照くださいませ)間の移動に必要な熱量として、
徒歩と自家用車、新幹線、旅客機(これは京都には空港がないとのことで、大阪までです)で比べた結果・・。
徒歩と新幹線(あくまでも乗車率100%として)では、ほぼ変わらないのだそうです。
これにはびっくりですね~。
次いで旅客機、一番効率の悪いのが自家用車だそうです。
皆様、地球環境の為にも新幹線をもっと利用するべきですよ(笑)
ちなみにこの方、エネルギー問題には何の心配もしていないそうです。
「エネルギーが枯渇する前に、文明発展のスピードに人間の身体と神経がついていけなくなって絶滅する」
と言うのがその理由なのですが、この本が書かれて10数年。
色々な食品アレルギーや成人病。メタボリック・シンドロームに近年増加するイジメや訳の分からない事件を見てると、
確かにそんな気がしてきます。