「ところでさあ」
しばらくだまって歩いたところで、ゆうとくんがはるかちゃんに声をかけました。
「ところで『同行者』ってなに? なんでぼくまでテストにさんかしなくちゃならないのさ?」
そのしつもんに、えりかちゃんはこう答えます。
「ふつうテストは一人でうけるものなんだけど、 10才までの子供はだれかについてきてもらってもいいことになってるの。ほんとならイトコのお姉ちゃんに来てもらうやくそくになってたんだけど…。
それにしてもけっかいがはってあったのに、ゆうとくんよく学校に入れたわね。学校に来たくないって、思わなかった?」
「それは思ったけど、プリント取ってこないとお母さんがおこるし…」
「つまり、どうしさまのけっかいより、ゆうとくんのお母さんの方が強かったってわけね」
ゆうとくんの言葉に、えりかちゃんがくすくす笑います。
その時。えりかちゃんに笑われ、ちょっとはずかしくて下を向いていたゆうとくんが、何かを見つけました。
「なにこれ? 人ぎょう?」
ゆうとくんが見つけたのは、茶色いはだとみどり色のかみの毛をした、 20センチくらいの人ぎょう・・のようですが、くるしそうにいきをしています。
「ドライアドだわ。なんでこんなところに」
それを見てえりかちゃんが、びっくりしたように言いました。
「ドライアド?」
「うん、木のせいなの」
「気のせい?」
えりかちゃんの言葉に、ゆうとくんがぎもんをなげかけます。
「ちがう、木のせい。うーんとね、木の心が人のかたちになったものって言えばいいのかな。
それよりねえ、だいじょうぶ?」
えりかちゃんは地面にたおれているドライアドをすくい上げると、声をかけました。
「う・・ん」
ドライアドは小さく声を上げると、目をあきました。
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続き、書いてみました。
いまのところわすれんぼうの王様が一番閲覧数が多いので^^
・・と言っても、ようよう二ケタに上がるくらいですけど。
以前のは甥に、読めない漢字とか意味のわからない言葉を聞いて直してたんですが、
現在そばにいないため、想像で書いてます。
なので「こんなの3年生にはまだわからないよ~」なんて言葉や字があるかもしれませんが、
それはまあそれ・・ねぇ(なんのこっちゃ)