「そう言うわけでゆうとくん、わたしはドライアドを送って行くから、ゆうとくんはお水探してきてね」
ドライアドの話を聞き終わると、えりかちゃんはこともなげにそう言いました。
「え、でも水がどっちにあるかわからないし、だいたいこんな森の中ではなれちゃったら、また合えるかどうかわかんないじゃん」
「それならだいじょうぶよ。ドライアド、あなた水のある大体の方向はわかるんでしょ?」
えりかちゃんの言葉にドライアドはこくこくとうなずくと、東の方を指差しました。
「あたしの木があっちの方にあって、泉に流れこんでる水がそっち(と言って、今度は南を差しました)をぐるっとまわってこっち(と言いつつ、西を指差します)から来てるってのは放浪のシルフから聞いてたから、まっすぐこっちに来ればすぐ水にたどりつけると思ったんだけど…」
ドライアドの言葉にえりかちゃんはうなずくと、
「と言う事だから、このまま西へ行けば水があるはずよ。
あと・・・これ持って行って」
そう行ってえりかちゃんがさしだしたのは、右手の中指にはめていたふたつのゆびわの内のひとつでした。
「これ、ええっと・・・名前は忘れちゃったんだけど、もう片方のゆびわを持ってる相手のい場所がわかるって言うゆびわなの。
空中にぽいって放り出せば、もうひとつのゆびわに向かって飛んで行くんだって。
今度のテストのためにママが『テレビショッピング』で買っておいてくれたのよ。
じゃあお水お願いね」
そう言うとえりかちゃんはドライアドをすくいあげ、東へ向かってさっさかと歩き出してしまいました。
ゆうとくんは聞きたい事や言いたい事(たとえば、「シルフってなに?」とか、「魔法使いでも『おくさまテレビショッピング』とか利用するの?」とか、「えりかちゃんて人使いあらいよね」とか)があったのですが、
ため息をつくと仕方なく西へ向かって歩き出しました。
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読んでくださる方が居るかどうかわかりませんが、とりあえず久し振りに続き書いてみました。
う~んう~んう~ん・・・